2011年 09月 12日 ( 1 )
by *mino* |
泣いても良いときは泣くのがいい
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毎月のイラスト、月刊『致知』の11月号連載「人生を照らす言葉」の今回のテーマは、芥川龍之介の「手巾」でした。

受け入れ難い悲しみに、どう向き合えばいいのかを、文学博士の鈴木秀子先生が胸を打つ解釈で書いていらっしゃいます。

小説には、息子を亡くした母親がまるで何事もなかったかのように語る姿、けれども、ハンカチを握る手の震えに、その母親が全身で泣いていることを知る、というシーンが描かれています。

悲しみを露わにしない日本の女性の武士道と、芥川は書いています。

鈴木先生は、今回の震災の切ないエピソードと重ね、泣いてもよい時は泣くのがよい、そして、受け入れ難いことも受け入れて行く力について書かれています。

震災のエピソードは切なくて、読みながら泣けました。

これをイラストにするのは、どうしたものかと頭を抱えましたが、破れた心の中の悲しみを一人静かに受け入れて行く姿を描きたいと思い、こんな風になりました。

絵で、このような仕事ができるのは、ありがたいことです。毎回、難しくてどうなるかと思いながら、なんとか描いています。

最近、担当の編集者の方が若い女性に変わったのですが、メールのやりとりの際に、ちょっとした励ましの言葉を書いてくれるのです。

それだけで、俄然やる気の出る単純な私ですが、彼女の思いやりにも感謝です。

関わっている全員が、この連載に心を込めて作っている気がします。

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by *mino* | by sakuradome | 2011-09-12 23:09 | ペン画