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カテゴリ:ペン画( 16 )
by *mino* |
「智恵子抄」の挿絵
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次号の月刊「到知」の『人生を照らす言葉』のテーマは高村光太郎の「智恵子抄」です。

智恵子は
見えないものを見、
聞こえないものを聞く 
高村光太郎『智恵子抄』

さて、このブログには、水彩画や油絵などに関する記事を書いてきたのですが、もう一つのパステル画のブログにも最近は水彩画などを載せるようになっているので、一つに統合しようかと思ったりして、少々迷っております。

とりあえず、この絵については、もう一つのブログに詳しく書きますので、よろしければそちらへもどうぞ!

*RoseLotus*

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by *mino* | by sakuradome | 2013-02-08 23:35 | ペン画
田村隆一「木」の挿絵
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次回の月刊「到知」の鈴木秀子先生の『人生を照らす言葉』は、詩人・翻訳家・随筆家として知られる田村隆一の「木」という詩がテーマです。

詩は短いので引用できますね。

木は黙っているから好きだ
木は歩いたり走ったりしないから好きだ
木は愛とか正義とかわめかないから好きだ

 ほんとうにそうか
 ほんとうにそうなのか

見る人が見たら
木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で
木は歩いているのだ 空にむかって
木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ
木はたしかにわめかないが
木は 愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて
枝にとまるはずがない
正義そのものだ そうでなかったら地下水を根から吸い上げて
空にかえすはずがない

 若木
 老樹
ひとつとして同じ木がない
ひとつとして同じ星の光りのなかで
目ざめている木はない

 木
ぼくはきみのことが大好きだ


こんな詩です。木って、私も好きですね。大好きですよ!

特に好きなのは、北海道の白樺です。以前、白樺を見た時、太陽の光を浴びて、葉っぱがキラキラとものすごく輝いていたのです。それが青空を背景に、本当に美しくて、私のベスト1はこの木だと思ったものでした。

今回は、あまりひねらずに描きました。もう少し練りたかったのですが、残念ながら時間切れ…。

木のような自然のものは、時に疲れたり、癒しが必要なときに、たくさんのエネルギーをくれたり、生きるヒントをくれたりしますね。

木ともっと仲良くなりたいなあと思います。


ささやか水彩画レッスンは、12日(土)です。午後1時からスタート、2〜3時間くらです。レッスン料は、3,500円(モチーフ代500円含)。詳細はこちらです→☆


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by *mino* | by sakuradome | 2013-01-11 01:38 | ペン画
芥川龍之介「蜜柑」の挿絵
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次回の月刊「到知」の鈴木秀子先生の「人生を照らす言葉」のテーマは、芥川龍之介の「蜜柑」です!

疲労と倦怠に包まれた主人公が見た、ある情景の描写ですが、田舎くさく垢抜けない小娘が、窓から、弟とおもわれる少年たちに蜜柑を投げるシーンに、ほんのひととき、その疲労感や倦怠を忘れるという物語です。

視点が変わると、受け止め方が変わり、人生も変わるというテーマです。

とても情景が描きやすいのですが、今回は象徴的に描きました。

横須賀線のトンネル、空中に投げられた蜜柑、尖った三角は主人公の疲労感と倦怠を、草で区切られた暗い部分と明るい部分は視点による違いを現してみました。

今回は、いつもよりすんなり描けました。

*次回のささやか水彩画レッスンは、1月12日(土)です。詳細はこちらです。→☆

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by *mino* | by sakuradome | 2012-12-08 23:50 | ペン画
斎藤茂吉「死にたまふ母」の挿絵
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1月号の月刊「到知」、鈴木秀子先生の『人生を照らす言葉』のテーマは、斎藤茂吉の歌集「赤光」に収録された「死にたまふ母」という歌です。

母親の死に直面し、正面から向き合い、それを受け入れ、苦難と思われることを乗り越えて行く姿を茂吉の歌数首から私達の人生と照らし合わせる内容です。

まさに母親が亡くなったときの歌が次の作品です。

のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて
足乳根の母は死にたまふなり

これは、読み方から調べないと…という状態でして、玄鳥というのはつばめ、読み方はつばくらめ、屋梁は“やね”ではなく、“はり”と読むようで、足乳根はたらちね、母親の枕詞ですかね。

これをどう絵にするか、本当に悩みましたが、母親の愛情を描きたいと思いまして、こんな感じになりました。

これだけの小さなカットを描くのに、毎回のたうち回ってます。

これは本当にありがたいことでして、勉強になります!

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by *mino* | by sakuradome | 2012-11-10 02:52 | ペン画
川端康成「有難う」の挿絵
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次回の月刊「到知」の鈴木秀子先生の「人生を照らす言葉」の挿絵です。

今回は、川端康成の「掌の小説」の中の「有難う」という短編です。

川端康成は両親と早くに死別し、預けられた祖父母も亡くなり、最後は自ら命を断ちましたが、そんな彼が生涯追い求めたものとして、「有難う」という言葉や、「伊豆の踊り子」に出て来る「いい人はいいね」という言葉。

今回も、鈴木先生の解説は素晴らしくて胸を打たれます。

でも、これを絵にするのは、もうもう、本当にもう…。

それで、踊りでいう当てぶりになっちゃいました。

この小説に出て来る乗合自動車です。本当は、そこに登場する「ありがとう」といつも言う運転手さんや、娘を売らなければならない母親と、その娘…など切ない人間模様があるのですが、今回は力不足でした〜。

ふと見たら、この連載も47回とありました。私は確か最初から挿絵を描かせていただいているから、そんなに描いたのかな? ありがたいことです。


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by *mino* | by sakuradome | 2012-09-14 22:26 | ペン画
注文の多い料理店の挿絵
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次号の月刊到知の「人生を照らす言葉」の挿絵です。

今回のテーマは、宮沢賢治の「注文の多い料理店」です。

このテーマを聞いたときは、どうなることかと思いました。たった、このサイズの小さな挿絵ですが、有名な作品は沢山の方が本の表紙や挿絵を描いていらっしゃるだけに、難しいのです。

今回は奇を衒わずに、物語に出て来る西洋料理店を描きました。

もっと欲望渦巻く感じにしたかったのですが、あまりそれは出なかったかな。
キノコのあやしさやシダで雰囲気を出したかったのですが…。

描き始めてからは、楽しく描きました。アイディアが出るまでが、うんうん唸って苦しみますが…。

食い意地のはっている私は、こんな料理店に行ったら、クリームも塩も自分に塗り込んで、最後は食べられちゃいそうだな〜。


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by *mino* | by sakuradome | 2012-08-11 00:11 | ペン画
「春の朝」の挿絵
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次号の到知の連載「人生を照らす言葉」の挿絵です。

今回は、ロバート・ブラウニングの「春の朝」です。

「海潮音」に載せられた上田敏の訳です。

春の朝

時は春、
日は朝(あした)、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。

なにげない景色こそ、本当の幸せがあることを象徴しているかのような詩です。

今回も徹夜まがいになってしまいました。

シンプルな線で描きました。詩の中では揚雲雀なんだけど、鳩の方が絵になりやすいので、鳩っぽく。

なにげないことが、実は大自然からの愛で、幸せなことなんですね。


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by *mino* | by sakuradome | 2012-07-10 08:57 | ペン画
「トロッコ」の挿絵
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毎月の月刊「到知」の『人生を照らす言葉』の挿絵です。

今回は、芥川龍之介の「トロッコ」です。

少年の頃、どうしても乗ってみたかったトロッコに乗ることができて、楽しくて夢中でいるうちに、遠くまで行き過ぎてしまい、一転心細くて涙をこらえながら走って家をめざし、やっと家に戻るなり大泣きして母親に抱きしめられるという短い物語の中で、少年の心がとてもうまく表現されています。

そして、大人になった彼のことを「塵労に疲れた」と芥川は表現しているのですが、大人になるに連れ厳しい現実で絶望したり疲弊したりしながら人は生きていきます。

そんな中でも、心細かった自分を抱きしめてくれたあたたかい母親の無条件の愛情と同じものに実は囲まれていることを意識することで、人生に光があることを示唆しているという内容です。


子供の頃のなんともいえない心細さを上手く描いていることに驚き、それをどう絵にするか悩みましたが、少しファンタジックな世界にしてみました。

人間は、大人になっても時に子供の頃と同じくらい心細いときもあるものです。せめて絵の中だけでも、夢のように幻想的にしたくなりました。

トロッコの行き着く先は、あたたかい母親の無条件の愛情のような世界であることを願って…。


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by *mino* | by sakuradome | 2012-06-07 02:58 | ペン画
「サアカスの馬」の挿絵
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次号の月刊「到知」の『人生を照らす言葉』の挿絵です。

今回のテーマは、安岡章太郎の「サアカスの馬」。

いつも締め切りギリギリに徹夜まがいのことをして描いているので、今回こそは早目にと思っていたけれど、結局夕べ徹夜まがいの状態になり、今日も一日かかってしまいました。

この小さなカットを描くのに、いつもとても時間がかかっています。けれども、ペンで描くのはとても面白いですね。

今回の「サアカスの馬」という小説は、可もなく不可もない平凡な中学生の少年が、ある日、サーカス団のテントの影でみすぼらしい痩せた馬を見つけます。自分を投影してその馬を見ていた少年は、ある日その馬がサーカスの花形であることを知ります。

その馬によって、自分の思い違いを知り、生きることが可能性に満ちていることを少年は知り、心が明るくなるのです。

今回もベタにそのまんまサーカスの馬をメリーゴーランドに乗せて描いてみました。

描いていたら、突然空が真っ暗になり、なんと雹がバラバラと降ってきました。5月に雹が降るとは…。

…と思っていることが、思い込みかもしれませんね。この世は色々なことが起きますし、色々な可能性がある…確かにそうですね。明るい心でいきましょう!


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by *mino* | by sakuradome | 2012-05-06 16:03 | ペン画
夢十夜
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次回の月刊「到知」のイラストです。これは、夏目漱石の「夢十夜」がペースとなっています。夢の中で、運慶が護国寺の山門の前で仁王像を彫っているという話から、人は生涯をかけて「生きる意味」を探して行くということを伝えているエッセイです。

あ〜、またしても難しい。運慶や仁王像について調べたりしていると、修復の動画があったり、なかなか面白かったです。

結局、最近私がはまっている曼荼羅の図の上に木の幹を置き、そこに仁王像が見え隠れしているような図になりました。仁王像をはっきりさせたくないので、その辺が難しかったなあ。

これは、前回のイラスト。

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随分、雰囲気が違いますが、これはフランシス・ジャムというフランスの詩人の「2つの嘆き」という詩がテーマです。

私はお前に叫んで言った
「自分の草鞋(わらじ)より他には曳きずっていくべき何物をも持たないあの男は幸福だ!」と

それなのにその男は思っている。
「よしそれが涙にひたしたパンであっても家族と一緒に食べるんだったらさぞ美味かろう」と。


この詩、わかるなあと思いました。自分の状況は何となく不満で、人の人生の方がよく見えることがあります。でも、今の自分の状況のないものを嘆くのではなくあるものを喜ぶ、ということですね。
ベタですが、コップの水の喩えを描きました。

さて、私はこの後、3月8日(木)から13日(火)まで開催される八王子画廊散歩に油彩を2点出します。ぎゃらりーロアの予定です。お近くの方はどうぞ。


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by *mino* | by sakuradome | 2012-03-05 21:54 | ペン画