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モデルさんへの接し方
今日は私の水彩の先生の人物画デモンストレーションを見てきました。デモンストレーションは、描く方も見る方も大きな緊張感の中で行われますが、技法書を見るよりも、はるかに勉強になります。

先生の素晴らしいデモンストレーションについては、また別の機会に書くとして、今日はモデルさんへの接し方の話です。

私が先生から教えていただいたことは絵の技術もさることながら、マナーについても沢山あるんですね。中でも、モデルさんへの接し方については、本当に厳しく教えてもらいました。

絵を描く人間にとって、モデルさんというのは本当に大切な存在です。モデルさんがいなかったら、絵は描けません。もちろん、抽象画や人物を描かない場合は違いますが、一応人物画を描く場合はモデルさん、本当に大事です。

それなのに、教室などで、先に描いてしまった人がモデルさんを無視して、おしゃべりしていたり、「難しい、難しい」とモデルさんの前で平気で連発しちゃったり、色々あるんです。まず、私が厳しく言われているのは、前後の挨拶。とにかく、「お願いします」と「ありがとうございました」は、ポーズごとにきちんと言うように言われているんですね。これ、あるのとないのとでは、全然違う気がします。

それから、ポーズをとっている時は、部屋の出入りは禁止というのが基本です。特にヌードのときは、本当に気を遣ってあげて欲しいですよね。

私の先生は、時々モデルさんに話しかけるのです。モデルさんの生き生きとした表情を引き出すなどの目的があるのだと思いますが、ちょっとのことで表情ってとても変わるのです。少し話をしてもらうと良い表情に出合えることがあります。

もう一つは、モデルさんってきっとすごく眠くなるんだと思うんです。ある時、モデルさんがポーズをとって、ものの数分で目が半開き、白目になっちゃったことがありました。3日連続、長時間のポージングで疲労もピークに達していたのでしょうけれど…。ちょっと話しかけると、眠気も違ってくると思うんですね。

そして、ちゃんとモデルさんにお名前を聞いたり、外国の方だと出身国の話や、その人の人柄がわかるようなことを聞いたりして、なごませてあげるのです。

こんな気遣いのできる先生が本当に素晴らしくて、私は大好き&大尊敬なのですが、モデルさんもモチーフではあるけれど、物ではないのですから、本当に大切に大切に接してあげて欲しいといつも思います。

なぜ、これを書いたかというと、言葉の細かい部分は違うかもしれませんが、先生が、もし別の場所でモデルさんがあまり良くない状況だったら、皆さんが率先して、その場を良くしてほしい、ということをおっしゃったからです。私も少々絵を描いてきて、本当にそうだなあと思うのです。

…ということで、最近静物ばかり描いているので、人物が描きたくなってきたなあ。

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by *mino* | by sakuradome | 2011-07-28 00:38 | お絵描き教室
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